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飼育魚の相性について

私のように、いろいろな魚を一緒に飼いたいと考えるタイプの飼育者もたくさんいらっしゃることと思います。
でも一緒に飼えない種類の魚があるのも事実です。
その代表が、片方の種類がもう一方の魚の餌になってしまう場合です。
以前、熱帯魚飼育の本で、魚が口を開けたときの大きさより体の小さな魚は、餌になってしまうので一緒に飼うことはできないというのを読んだことがあります。
海水魚でも同じことが言えますが、魚の様子を見ていますと大きさだけの問題ではなく、自分より弱いものを餌にしているように見えます。
大きな魚が小さな魚にちょっかいを出して、相手の反応を見ているようです。
ちょっかいを出した魚の性格によってしつこく追いかけまわしたり、別の魚にもちょっかいを出したりしています。
相手が素早く逃げたりしているうちはいいのですが、弱って動きが鈍くなるとだんだん餌化してしまいます。
でも追いかける目的は、餌として追いかけるというより、テリトリーを守ろうとして追い払っていることが多いと思います。
広い海の中では追い払われた魚は、別の居場所を見つけてそこを居住地とするのでしょう。
それぞれの魚が自分のテリトリーを見つけてそこで生活していきます。
でも狭い水槽の中では海と違ってどこへも行く所がありません。
コバルトスズメのような小さな魚でも自分のテリトリーの範囲は1.5〜2mくらいと言われています。
普通のアクアリストの水槽はコバルトスズメ一匹のテリトリーを確保することもできないでしょう。
その中に数匹のコバルトスズメを入れたとしたらテリトリー争いが続いていってもおかしくありません。
その結果小さな魚は追われ追われて、体力を落とし病気になっていきます。
魚にとっては病気になった魚は、餌に見えてくるのだろうと思います。
弱った魚を、今まで追いかけていた魚がかじりだし、ますます弱めていきます。
すると、今まで追いかけごっこに無関心でいたような魚も、餌と化した魚を突っつきだします。
周りじゅうの魚から突っつかれ、その内その魚は骨だけになってしまいます。
水槽の中ではコバルトスズメなどのテリトリー意識の高い魚は、弱いものから順に次々と追い掛け回されて死んでいきます。
私の水槽にいる魚は、一年以上飼い続けているものがほとんどですが、コバルトスズメだけは1〜2ヵ月で一匹だけになってしまいますので数が少なくなると補充しています。
私の水槽でこんなことがありました。
体の大きさが倍の大きさのニシキヤッコが、小さなコバルトスズメを追いかけ始めました。
狙われたコバルトスズメは怖がって飾り石の陰に隠れたり、水槽の上部角のところで震えていたりしていました。
そんな日が二日続いた後、三日目に水槽をのぞいたら、ニシキヤッコが白点病にかかっていたのです。
どうしてニシキヤッコだけが病気になったのかは分かりませんが、病気になったニシキヤッコは動きが鈍くなっていました。
そして翌日また水槽を見てみると、今までコバルトスズメを追い回していたニシキヤッコが、逆にコバルトスズメに突っつかれているのです。
大きな魚が小さな魚に突っつかれて逃げ出しているのです。
更に翌日になってみると、ニシキヤッコはぼろぼろの状態にまでいじめられていました。
この状態になったとき、今まで二匹の紛争に無関心であったような周りの魚たちが、弱ったニシキヤッコを皆して突っつきだしたのです。
結局ニシキヤッコは死んでしまいました。
水槽の中にいるほとんどの魚は、他の魚を襲ってまでして食べようとは考えていないはずです。
でも突っついてみて相手が抵抗するでもなく、断る様子をも見せないでいるとだんだん餌に見えてきて食べようとしだすのではないでしょうか。
何と何の魚は混泳出来て何と何はできないというほど単純なものではありません。
個々の魚の性格によって喧嘩っ早いものやおとなしいものがいて、絶対無理と言われている組み合わせでも何事もなく維持できている水槽もあります。
また一緒に飼い始めて長い間なんともなかったのに、大きくなったら喧嘩するようになるということもよくあります。
小さなときはテリトリー意識は少なくても大人になるにつれて強く働くようになります。
クマノミなどは水槽の中でも産卵しますがそのときは雌が近づく魚に対して追い払おうとして喧嘩します。
海水魚は傾向としてテリトリーを争って仲間同士で喧嘩しやすいものです。
仲間というのは種類が同じということですが、色が似ているもの模様が似ているものなども仲間と感じるようです。
また大きさが同じくらいのものも仲間と感じることがあるようでまったく違った魚でも追い払おうとすることもあります。
水槽内は広い海と違って水槽内のすべてが先に入れられた魚のテリトリーになってしまいます。
後から入れられる魚は自分のテリトリーに入ってこようとする侵入者になってしまうので追い払おうとケンカになってしまいがちです。
そのため水槽に魚を入れる時の基本的な順序というものができてしまいます。
水槽に最初に入れる魚はほとんど喧嘩をしないおとなしい種類の魚が適しています。
追加して足していく魚は大きさが小さい魚から順に足していきます。
先住魚に喧嘩を吹っ掛けられても体の大きな魚の方がそれに耐えることができやすいからです。
新しい魚を追加するときはライブロックなどの岩組みを変えて先住魚に自分のテリトリーと思わせないようにするとうまくいくとも言われています。
追加する時間を夜消灯した後にするとうまくいくとも言われています。
追加するときは水槽内に仕切りを作り新しい魚は仕切りで隔てて入れ、まずお見合いさせて慣れさせてから入れるとうまくいくとも言われています。
海水魚をうまく混泳させられるかはやってみないとわからない的なところがあるものです。






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Q&Aコーナー


1.チェルモを飼ってみたいのですが、なかなか餌を食べてもらえず死なせて
  しまいます。どうすれば飼えるのでしょうか?


2.小形の水槽でクマノミとイソギンチャクを共生させてみたいのですが
  無理なのでしょうか?


3.サンゴを飼いたいと思っているのですが、一緒に飼える魚に条件的なものが
  あるのでしょうか?


4.水槽に新しい魚を入れると、今までいた魚がいじめて死なせてしまいます。
  どうにかならないの

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